4日目 その4
車掌さんと楽しくおしゃべりしていたら、発車時間になったので乗り込んで、平渓線の旅を続けます。
目指すは、終点「菁桐(jīng tóng/ジントン)」です。
【十份→菁桐】炭鉱の町「菁桐」へ
平渓線って?
平渓線は日本統治の時代に、石炭の炭鉱から石炭を運んだり、炭坑労働者の交通の便として敷設されたものです。
現在は渓流に沿って走るローカル線として、週末には多くの観光客で賑わっています。
「菁桐駅」は平渓線の終着駅で、かつては炭鉱の町として栄えたところです。
それで「菁桐駅」は昔「菁桐坑駅」と呼ばれていました。
【菁桐】竹筒に思いを込めて&ノスタルジック老街
「十份」から「菁桐」までは、約20分。
台湾には、現存している日本式木造駅が全部で4つあります。
「菁桐駅」は1929年に建てられた、90年近くの歴史を持つ古い駅
国家三級古跡に指定されています。
瓦屋根の瓦も、当時のままのようです。
レトロな駅の改札を抜けると、そこはどこか懐かしい昔の日本にタイムスリップした気持ちになります。
日本統治時代の、ノスタルジックな雰囲気の町並みが人気だった菁桐。
2009年に公開された映画「台北に舞う雪」のロケ地となったことで、一気に有名になりました。
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momo達は滞在時間があまり無かったので、老街の奥までは行けませんでしたが、
駅前には、お土産屋さんや食べ物屋さん、鉄道博物館がありました。
そして、駅のすぐ近くには「許願筒」が沢山吊るされていました。
「許願筒」は手紙の変形と言われています。
「許願筒」は1960年代、菁桐駅の駅員が菁桐老街の氷屋さんの女性店員に恋して、その思いを竹筒に書いて伝えたことに由来。
なので「許願筒」には「祈願」では無くて、「思い」を書きます。
菁桐では駅や、橋など色々な場所に沢山の「許願筒」が吊り下げられているのを見ることができます。
「許願筒」は、菁桐老街の土産品で売っているそうですよ。
駅を出て右手には、スタンプ台もあります。
もちろんmomoもスタンプ押しました。
台湾では、駅や観光地、街中やショップにスタンプ台があるので、見つけるのが楽しい~
momoもノートをいつも持ち歩いて、スタンプを見つけたら記念に押して帰ります。
スタンプを押したり、写真を撮ったり、老街をちょろちょろしてたら出発の時間になったので、折り返し運転する列車に再び乗り込みま~す。
momo達は今回、駅前にちょっと降りただけでしたが、菁桐には
・炭鉱業が盛んだった頃の写真や資料などが展示された資料館
・記念公園
・旧日本人集落地
・菁桐波麗士天燈館(スカイランタン派出所)
など、見どころが沢山あります。
それから、菁桐名物の「雞捲(jī juàn)」(豚肉や野菜を湯葉で巻いてパリパリに揚げたもの)も食べられなかったので、次はゆっくり訪れたいな~と思いました。
つづく
観光Data
「菁桐」
新北市平渓区菁桐里菁桐街52号
ローカル線の旅にお薦めの一冊
