コワモテおっちゃんのおいしいパパイヤミルクを飲みながら、駅の方に戻りましょう。
途中、小学校の脇を流れる川沿いの小道を通ったり
その先には「九芎漾月(jiǔ xiōng yàng yuè)」と言う公園がありました。
昔にタイムスリップできる場所
公園からすぐの所に、素敵なエリアが現れました。
古い赤レンガの壁や石垣、大きな樹もたくさんあって、そこには瓦屋根の日本家屋まであります。
この赤レンガ(紅磚牆/hóng zhuān qiáng)は、明治28年(1895年)に造られたもの。
なんだか、ここだけ特別な空間だね~
昔にタイムスリップしたみたい
雰囲気のいい場所だね~
散策開始~
樹齢100年のクスノキに守られた「宜蘭設治紀念館」
奥に見える門がある建物は「宜蘭設治紀念館」
門が閉まって周りも塀に囲まれてるし、中が見えなかったので、気にせず通り過ぎちゃった。
日本に帰って調べたら「宜蘭設治紀念館」は、日本統治時代の初代宜蘭庁長「西郷菊次郎」が1900年に建設
宜蘭県の歴代、20人ほどの行政首長の官邸となったそうです。
「西郷菊次郎」は…
西郷隆盛と愛加那さんの長子。
13歳で米国留学
17歳の時、西南戦争に参加して右足を負傷し切断。
その後、外務省に入ります。
明治28年(1895年)に、台湾へ赴任。
明治30年(1897年)から宜蘭庁長として、4年就任しました。
菊次郎は、宜蘭市民を洪水から守るため宜蘭河に堤防を築いたり、学校建設や新田開発、道路整備などに尽力しました。
1年5ヶ月かけて建設された堤防は「西郷堤防」と呼ばれています。
1997年、専門家による修復を経て「宜蘭設治紀念館」となります。
敷地面積800坪、建物面積74坪の本館は和洋折衷の造り。
西郷菊次郎や、清代に統治が始まって以来の宜蘭200年の歴史を知ることの出来る展示歴史資料館です。
見学してみたかったわ~
観光Data
「宜蘭設治紀念館」
宜蘭市舊城南路力行3巷3號
電話:(03)932-6664
開放時間:火曜~日曜日 9:00~17:00
休館日:毎週月曜日・毎月最後の日曜日・大晦日
アクセス:台鉄宜蘭駅から徒歩約10分
入場券:
一般=30元・子供=20元
宜蘭市民・障害者・65歳以上・身長110cm以下の児童=無料
日本の建築様式が色濃く残る「宜蘭文学館」
「宜蘭設治紀念館」のすぐそばにあるのが「宜蘭文学館」
「宜蘭文学館」は、明治39年(1906年)に建てられた「官舎(公務員宿舎)」
大正15年(1926年)から、「宜蘭農林学校(現在の国立宜蘭大学)の校長先生の官舎」として、使われていました。
2001年に、歴史的建造物に指定。
修復を経て、2004年から「宜蘭文学館」として無料開放されています。
畳の部屋でくつろげる、カフェも併設されているそうです。
2014年には、金城武が出演する中華電信のCM撮影が行われたそうで、人気話題スポットになったそうですよ。
カフェなんだ~と思って入らなかったけど、
見学だけもO.Kだったみたいだから、入ればよかったなぁ
観光Data
「宜蘭文学館」
宜蘭市舊城南路縣府二巷19號
電話:(03)932-4349
開放時間:9:00~17:00 (見学無料)
休館日:毎週月曜日・大晦日
アクセス:台鉄宜蘭駅から徒歩約10分
【宜蘭設治紀念館・宜蘭文学館】まとめ
偶然通りかかった場所だったけど、素敵な空間に出会えてよかったわ~
でも全然下調べしてなかったから、せっかく行ったのに勉強不足でいろいろもったいなかったなぁ。
今回は体調も悪かったし、次に来ることがあれば建物の中もじっくり見学したい
このエリアは車も入ってこないし、ゆっくりと時間が流れています。
歴史的建造物が多くあって、昔にタイムスリップしたような素敵な時間が過ごせますよ。
日本と宜蘭の歴史的なつながりも学べます。
きれいに保存してくださっている、宜蘭の方達に感謝です。
訪問する価値あり
おすすめですよ~。
駅に向かう途中の消防署には、こんなオブジェがありました。
それから、駅近くの雑貨屋さんに立ち寄ると若い店員のお兄ちゃんが声をかけてくれました。
日本語で、一生懸命日本語で話してくれます。
日本語の単語が思いつかなくて
んーーーっ
ってなってるから
中国語で話しても大丈夫だよ
って言っても、頑張って日本語を使ってくれます。
日本が大好きだから、日本語を勉強してるんだ。
日本に行ってみたい。
そうなんだ~うれしい~
頑張ってね
日本にも遊びに来て~
バイバ~イ
日本のことを好きでいてくれる人に出会うとうれしいなぁ。
宜蘭駅を抜けて、裏手にあるバスセンターから、台北に戻りま~す。
つづく